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稲田石:白い貴婦人と呼ばれる気品に満ちた御影石。

稲田石の特徴

主に石英(薄い灰色)、長石(白色、黒雲母(黒色)の3つの鉱物で構成される花崗岩のなかで、稲田石は白色の長石が60%を占めていることから、その色調が特徴づけられています。

白く澄んだ石肌、均整のとれた石目、耐久性に優れた硬い石質を特徴とします。花崗岩体のスケールが大きく、大型の石材が採れる稲田石は、建造物に多く採用され、街の風格ある景観を形づくります。

稲田石の歴史

他国の石材が億年単位の古い年代の岩石であるのに比べ、稲田花崗岩は約6,000万年前に形づくられたといわれ、非常に新しい花崗岩とされています。時間の経過による劣化が少なく、組織の締まった硬い石になりました。

江戸時代より石材として利用され、本格的に採掘、加工されたのは明治時代の半ば。現在では、墓石や建築材、土木用材などあらゆる分野で幅広く使用されています。